2 私の思考様式と行動様式
2-1 思考様式
最初に、私の思考様式と行動様式についてです。まず思考様式ですが、私は近代合理主義者です。だから非常に合理的にものを考えますし、理に合わないことについては、反発を感じます。不可知論というのは一番嫌いですし、最近は多様性だとか複眼的思考などと言っていますが、昔は多元論も嫌いだったですね。合理的な精神を重んじ、そういう目で現状を見ますと、いたるところで不都合があります。それを「まあ、ええやんか」というような成熟した見方ができなくて、おかしいと思ったらそこをなんとかしようという改革志向が私の本質です。だから、京都市がけしからんと思うから、もう最後は市長になろうと思ったわけです。そろそろ丸くならないといけないのに、「お前狂い咲きか」など言われましたが、本人としては狂ってないつもりで、ただ「遅咲き」だというつもりなのですが。
それから、やはり民主主義者です。国民学校(小学校)一年生のときに敗戦を迎えました。私は戦後民主主義の第一号だと思っています。
さらにもう一つの特徴として、自分の知的な関心・興味が、非常に多岐にわたっていることがあります。もともと建築学を選んだということが、そのバックになっていると思います。建築には、理系的な要素から文系的な要素まで幅広く含まれます。理系的な要素というのは、例えば、地震の耐震構造や応力解析など、数学・物理学を駆使して研究されている分野が一方にありますが、その対極には、例えば、奈良の文化財研究所で発掘をやっていたり、飛鳥時代の木材を掘り出して筆で洗っていたりするのがいます。またデザイン評論やデザイナーの養成にも関係します。このように非常に幅広い分野なので、工学部にありながら「建築工学科」とつけているところは非常に少なく、「建築学科」が大半で「工」が取られています。ですから、私としてもそのようなところにもともとから非常に興味があったわけです。だから時代の流れだとか、現代の社会や政治、経済、それからトピックス、そのようなことにとても興味をもっていますので、一番熱心に読んでいるのは毎日の新聞じゃないかと思います。新聞をたくさん併読していて、その次に週刊誌や月刊誌を読んで、ときたま関係のある単行本を読む。学者としては全くダメですが…。「専門バカ」ということばが一時はやりましたけど、それにはなりたくないなあとたえず思ってきました。自分の知的関心というのはそういうものです。
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