4月27日

  明日4月28日から5月8日までの間、この「つれづれ日記」は暫しの休載となる。私のホームページの管理者が連休中の休暇に入るためだ。読者の方々もお気付きのことと思うが、この間のホームページの進化は本当に素晴らしいの一言に尽きる。運営委員会からのいろんなアドバイスを受けながら、その都度、管理者がバージョンアップを機敏にこなしてくれるので、ホームページが日に日に進化を重ねていけるというわけだ。

  お蔭で私もつれづれ日記をしっかりと書く習慣が着いた。管理者の誠実な姿勢に応えるためにも、いい加減な執筆態度は許されないと思うからである。1回の分量もだいたい400字詰め原稿用紙で8枚見当に落ち着きつつある。新聞でいえば、学芸欄や文化欄の少し長い目の論考というところだろう。これだけの紙数があればひとわたりのことは書ける。書けなければ能力がないだけの話である。

  読者層も最近では少し広がりを見せているようだ。ときには思いもかけない人から「あなたのブログはいつ書いているの」なんて尋ねられることもある。ときたま興味を持って見ていただいているのだろうか。でも毎日の訪問者数が着実に更新されていく状況をみると、日記を書けないようなときは苦痛さえ感じる。折角ページを開いていただいているのに、毎回同じ内容だなんて失礼極まると思うからだ。時の話題を新鮮な切り口で提供する、あるいはユニークな視点から論評する、そんな書き手になりたいと思っているのだが、果たして実現可能な目標だろうか。

  私の書き方はまず書きたいテーマを決めることから始まる。これが第1ステップだ。次にどのようなシナリオ展開にするかを考える。ただしこちらの方はなかなかすんなりとはいかない。同じテーマでも手持ちの情報は沢山あるのだから、どの情報を選択するかで話の進め具合はガラリと変わってくるからだ。先日の新潟と神戸での震災復興シンポジウムにしても丸3日間ぶっ通しの情報があるわけだから、議事録風に書こうと思えば延々と書く破目になる。でもこれでは日記としては失格だ。自分の思ったことや感じたことを簡潔に述べなければ、とても他の方々に読んでいただくわけにはいかないだろう。それもユニークな切り口を伴なっていなければ、である。

  そんなことで普通なら400字詰め原稿を1枚30分程度のペースで書いていくのだが、大きなイベントに参加したときなどは、その中から何を取り出すかで迷うことが多い。だから思いもかけず時間を食われることもある。他の原稿や論文執筆と時期的に重なっているときなどは、率直にいって辛いこともある。でも書き終えてみると気分は案外に爽快で、研究論文のときのように疲労感を伴なわないから不思議だ。日記やエッセイには気分浄化作用でもあるのだろうか。
  聞くところによれば、私のホームページ管理者は連休中に海外でも出かけるのかと思っていたら、京都の大原の里で時期限定のカフェを開くのだそうだ。儲け仕事とは全く関係のないことにどうして貴重な時間とエネルギーを使うのか。ビジネスライクな私などはそんな気持ちがしないでもないが、それが彼女の京都での過ごし方であり、京都を訪れる人たちへのおもてなしなのだろう。京都人が持っている文化力とは案外こんなところで発揮されているのかも知れない。読者のみなさん。この連休中に大原へ行って素敵なカフェを見つけたら、その方は私のホームページの管理者だと思って下さい。コーヒーも紅茶もそして本物の手作りのケーキもとても美味しいこと間違いなしです。

  そこで私の連休の過ごし方だが、5月3日から11日までイギリスのリバプール調査を予定している。龍谷大学のオープンリサーチセンターの一員として、いま全英で最も注目されている「地域戦略パートナーシップ事業」のケーススタディを実施するためである。折しも到着の翌日の5月4日はイギリス総選挙の投票日で、ブレア労働党への審判が下される日だ。ブッシュのイラク戦争に加担したブレア首相に対しては厳しい審判が下されると思いたいところだが、事態は必ずしもそう単純ではないらしい。内政面での労働党政権の実績は経済の好調さもあってなかなかの評判だという。ひょっとすると「地域戦略パートナーシップ事業」をはじめとする地域活性化政策が効を奏しているのかも知れない。小泉内閣と自民党の郵政民営化をめぐる茶番劇など暫し忘れて、醒めた目で世界史の流れを見つめてこよう。