つれづれ日記
5月3日
  連休中で唯一休みらしい気分になれたのは、京大陸上競技部の同窓会(蒼穹会)の総会を兼ねた「マスターズ陸上大会」に参加した2日のことである。集まったのは、現役(審判など)とOB(最高年齢92歳)合わせて約100人、北白川のグラウンドで正午から始まったのは、50メートル、100メートル、円盤投、走高跳、砲丸投、走幅跳、3000メートルの7種目である。どれに出てもよいし、また見ているだけもよい。今年は10回記念大会ということで、対抗戦で顔見知りの東大OBも10人近く参加していた。私はこれまで行事が重なってあまり参加できていない方だが、驚いたのは毎回全種目に出場する常連が10人ほどいることだ。しかもこの日のために日頃から精進をしているというのだから、感心する他はない。

  だが、かっての得意種目である走高跳に出場しようとしてもなかなか決心がつかない。何一つ準備をしてこなかったからだ。心の準備も身体の準備もである。かっての名選手が小学生レベルの高さのバーを次から次へと落としているのを見ると、やはりその衰えようは尋常のものではない。充分な準備をしなくてはアキレス腱を痛めることは必至だ。1年間トレーニングを積んでから出場することに決めた。

  しかしその一方、素晴らしいマスターズもいる。私の1年先輩の三島宏夫氏(蒼穹会会長)は100メートルを15秒で走ったし、同じ学年のマネージャーだった渥美保氏(元朝日新聞編集委員)の夫人の裕子さん(旧姓塩尻)は、アジア陸上選手権大会のメダリストだっただけに、還暦を過ぎても並いる男性どもを足元にも寄せつけない見事な走りぶりだ。手も脚も往年のフォームを失っていない。聞けば、年が明ける頃からダイエットに注意し、スポーツジムでの練習を始めるとのことだ。学ぶべきところ大である。

  ベルリンオリンピックで世界新記録(16メートル)で三段跳に優勝した先輩の田島直人氏、同じく先輩で2位の原田正夫氏がベルリンから記念に持ちかえったオリンピックオークの前で全員の記念写真を撮り、改装された時計台ホールでの表彰式と懇親会でこの日は終わった。心は青春に戻ったが、身体の衰えを痛感した1日だった。